これがプロデューサーのミスではなく、プロダクション側が間違えて違うモデルさんを現場に連れて行っていた場合であれば、おそらくそのまま撮影を続行する事はなかったでしょう。
代わりのモデルさんが見つかればモデルさんを差し替えて撮影を続行する事は可能ですが、それも出来なかった場合はその日の現場自体がなくなってしまう事もあり、その際に発生するキャンセル代や違約金は全額プロダクション側に請求されていたでしょう。
その日に出演するはずだったモデルさんのギャラ、スタジオレンタル費用、監督・スタッフ・男優のギャラなど撮影の規模にもよりますが合算すると100万円を超える事もあります。
ですので、プロダクション側はオファーに対して連れて行くモデルを間違わない様に細心の注意を払っていますので、過去にそう言った事が起きたという話は聞いた事がありません。

メーカー側が間違えるという話も、その日の現場にいた他のプロダクションのマネージャーさん達にも聞いてみましたが全員聞いた事がないという返答でした。

現場にモデルさんが来れない理由で最も多いのが、体調不良です。他にも家庭の事情や、中には交通事故や何らかのトラブルに巻き込まれて現場に向かう事が出来なかったというものもあります。

どんなに気を付けて居てもモデルさんも人間ですので現場の当日に体調が悪くなってしまったりする可能性は誰しもあります。
監督やスタッフ、男優さんもインフルエンザなどで現場に来れずに代役を立てる事も少なくないのですが、現場はモデルさんが居ないと進みません。

もしも当日、どうしても来れない状況になってしまった場合はどんな理由であっても何よりも早く連絡をして欲しいというのがマネージャーの切実な願いです。
早い段階で連絡さえあれば、他のモデルさんに連絡をしたり自社の他のプロダクションにヘルプを出したりする事ができ、代わりのモデルさんを見つけられる可能性が格段に上がるからです。

当日の集合時間になっても連絡がない場合は、モデルさんの責任で現場が進行出来なかったという事になりキャンセル代や違約金が発生してしまう場合もあります。
ですが、その場合でも一旦はプロダクション側がメーカーに立て替えて支払う様になっています。

これがプロダクションに所属していないモデルさんの場合だと、全てモデルさん自身の責任となりますので考えただけでも恐ろしい事になりますね。

今回は何とか無事に撮影を終わらせる事ができ、作品も発売されましたが、現場のトラブルは自分に責任がなくても心臓に悪いので二度と起きて欲しくないと思うマネージャーでした。

とある人妻ナンパ物のシリーズの中に、歴代で一人だけ熟女ではなくギャルが出ているとしたら、それはこの時に行われた撮影現場のものかも知れません。