AV女優が主役のアダルトビデオに於いて、AV男優は脇役でありAV女優側の反応を引き出す事が主な仕事です。

世間のイメージでは、AV女優と性的な行為を出来ると言うことで業界外の男性陣の羨望の眼差しを受ける事もあるAV男優ですが、実際は大勢のスタッフ(動画カメラマン、スチールカメラマン、照明スタッフ、音声スタッフ、監督etc...ほとんど男性)の中で映像を作品として成り立たせる為に重要な役割を負っていますので、自分が満足が出来るプレイは出来ません。

そしてAV男優はAV女優と違い、プロダクションなどには所属していない為、個人事業主として監督やメーカーから直接やり取りをしてお仕事をしています。
その為、先ずは"汁男優"と呼ばれるエキストラの様なお仕事に応募するなどして監督やメーカーとの繋がりを作る必要があります。

その中で監督やメーカーに気に入られれば次の撮影の現場で声が掛かる可能性があります。

そこからAV女優やプロデューサーから指名が掛かるようなAV男優になるには、AV女優への細かい気遣いや監督が何を求めているのか現場の空気を読む力、更には運も必要になります。
2008年には女性向けアダルトビデオが登場し、イケメンAV男優に注目が集まりましたが、男性向けアダルトビデオは依然として様々な設定が存在する為"キモ男優"や"おじいちゃん男優"など年齢や容姿も様々なAV男優が存在しますが、AV女優側はプロダクションを通じ出演に際しAV男優を逆指名あるいはNGにする事が出来ますが、AV男優側は指名、NGをする事が出来ません。
相手が誰であれ勃起させる能力も重要です。

現に、AV男優として活動をしている人は70人程度と言われています。AV女優は数千人いる事を考えると狭き門であると言えます。
更にギャラもAV女優とは比較にならずトップ男優と呼ばれている人でも1現場5万円と、その差は歴然です。

それも偏にAV女優が現場にいないと作品として成り立たないからです。スタッフが何人いても有名な監督が居てもAV男優が1000人居てもAV女優が居ない限りアダルトビデオは作れないのです。